農業経営に役立つおすすめのアプリとは?

近年、農業の大規模化の広がりや高品質・高収量を求める声が大きくなる中で、便利な農業アプリが続々と登場しています。

さまざまな種類がある中で自分に合ったものを選び、上手に活用することで、より効率的な農業経営・栽培に役立つ可能性があります。

そこで今回は、農業アプリを用途別に解説します。

栽培スケジュール・作業記録の管理

日々の作業記録や栽培スケジュール管理はたいへん重要です。特にパートやアルバイトを雇って作業を行う際、どのようにどれだけ働いてもらうか、つまり人件費を決めるひとつの判断材料となります。

適切な作業記録やスケジュール管理をすることで、農作業を効率化するだけでなく、本来必要のなかった人件費を発生させることを防ぐことにも繋がります。

agri-board(アグリボード)

agri-board(アグリボード)は、作業情報(いつ・どこで・だれが・なにを・どのくらい)を現場で記録してデジタル化できる、株式会社はれると(イノチオグループ企業)が開発した労務管理ソフトです。

エクセル不要でデータをグラフ化し、必要なデータが自動更新されるので、手書きの作業記録をまとめなおすといった毎日の事務作業が必要ありません。データはクラウド管理されるため、スマホやタブレット、PCから、作業情報と労務情報をいつでも・どこでも確認することができます。

その画期的な機能はもちろんのこと、他にアグリボードが得意としているのは、活用に向けたサポートです。
初期設定や現場導入のサポートだけでなく、導入後の不具合やご要望についても、電話やLINE等で気軽に相談することができます。デジタル機器の取り扱いや導入に不安がある場合でも安心してご利用いただけます。

また、初期費用は0円(ご利用料金1アカウントにつき950円~/月)なので、無理なく導入することができます。

関連記事:年間250時間の事務作業時間を削減!アグリボードを導入したお客様の声

作業時間を記録して「みえる化」することで、自然と作業スピードを意識したり、従業員同士で上手くできるコツを教えあったり、「みんなで頑張る」意識が芽生えます。工夫や成長を数字で伝えることで従業員のモチベーション向上にもつながります。

さらに、「どの時期にどのくらい忙しくなるのか」を従業員とグラフで共有できるので、経営者・農場責任者としての意見に納得感が生まれ、シフトなどの相談がスムーズに行えます。作業に余裕がある時に休みをとってもらい、ムリのない予定を立て、作業遅れを解消できます。

栽培スケジュール・作業管理ができるその他のアプリ

その他にも、手軽に導入できる農業アプリを4つご紹介します。

Agri-note(アグリノート)
agri-note(アグリノート)を使用すれば、航空写真をもとにした圃場マップから、作業内容や作物の生育状況をいつでも確認することができます。

マップ上に表示される圃場は色分けされるため、視覚的に判断しやすいのもメリットです。パソコンとスマホの両方に対応しており、圃場にいながら過去の栽培履歴を確認することもできます。

参考:Agri-note(アグリノート)製品紹介ページ

 Agrihub(アグリハブ)
 Agrihub(アグリハブ)の主な機能として、AIが次回使用する農薬を教えてくれる散布管理、過去の作付けとの比較ができる農業日誌、グラフでデータ分析まで行える売上管理があります。
さらに農薬検索機能では、現場で手軽に農薬の適用病害虫や使用方法を確認できます。

参考:Agrihub(アグリハブ)製品紹介ページ

Agrion(アグリオン)
Agrion(アグリオン)にはあらかじめ日本全国の農地データが地図としてインプットされており、その中から栽培している圃場を選ぶだけで利用を開始できるため、初期登録の手間を削減したい方に人気のアプリです。

また、圃場台帳の作成は早ければ数分で終わるため、思い立ったらすぐに活用できます。その他、農業日誌・販売管理・販路支援などの機能も揃っています。

参考:Agrion(アグリオン)製品紹介ページ

畑らく日記(はたらくにっき)
畑らく日記(はたらくにっき)では音声入力によって作業内容を記録できるため、作業で両手がふさがってしまう場合にも活用することができます。また、画像アップロード機能も有しており、TwitterやFacebookと連動して情報発信することも可能です。

そのほかにも、アプリ内で栽培記録を他のユーザーと共有することもでき、土づくりや播種方法などの情報収集にも役立ちます。

参考:畑らく日記(はたらくにっき)製品紹介ページ

圃場管理・収量マップ

どこでなにを栽培していて、どんな作業を行うべきか、これらを把握することは、栽培規模が拡大するほど難しくなっていきます。そんな大規模農業の運営を衛星からの情報などで助ける、圃場管理アプリをご紹介します。

Z-GIS

Z-GISは、圃場管理と収量マップに特化したクラウド型の営農管理システムです。
地図上に表示された圃場の範囲と、Excelに入力した栽培記録を紐づけて管理します。品種や移植日、圃場の面積などの項目を管理できます。

地図の色分けやラベル表示などがアイコンでわかりやすく表示されるため、普段からスマホアプリを使用している人なら比較的早く操作に慣れることができるでしょう。

これまで白地図やノートといった紙媒体で栽培記録を管理していた方にとっては、情報のデジタル管理による作業の効率化が期待できます。

参考:Z-GIS 製品紹介ページ

xarvio(ザルビオ)

xarvio(ザルビオ)は衛星データからの解析によって各圃場の状態を把握し、より最適な栽培方法についてアドバイスをくれるアプリです。
衛星から送られるデータを過去の圃場データと照らし合わせ、場所ごとに必要な施肥量を推定する「施肥支援」、病害虫が発生しそうなリスクをいち早く察知して注意を促す「防除支援」といったサービスがあります。

さらに、圃場で撮影した作物や雑草の写真を撮るだけで異変を検知する「xarvio SCOUTING(ザルビオ スカウティング)」と連携することもできます。

参考:xarvio(ザルビオ) 製品紹介ページ

農薬の希釈率の計算

現場で農薬を使用する際、希釈率の計算が面倒ではありませんか?希釈の計算や農薬検索が手軽にできるアプリをご紹介します。

農薬希釈くん

農薬希釈くんは、農薬の希釈計算に特化したアプリです。
農薬のラベルに記載されている希釈倍数を入力して、必要な計算方法を選択する2つのステップだけで簡単に液量や薬量を算出できます。

計算方法には、「面積から算出」「液量から算出」「薬量から算出」「希釈計算早見表」の4つがあり、自分が日頃から計算している方法に合わせて選ぶことができます。

参考:農薬希釈くん 製品紹介ページ

農薬調製支援アプリ

農薬調製支援アプリは、日本農薬株式会社が販売している主要な農薬製品の混用事例を確認できるアプリです。

農薬の混用は薬害が発生するリスクがあるため慎重に行う必要がありますが、このアプリがあれば現地での確認も簡単です。「対象となる作物を選ぶ」「使用する農薬を選ぶ」「混用農薬を選ぶ」という3つのステップを踏むだけで、手軽に結果がわかります。

また、希釈倍数と散布液量から必要な使用量を算出できる希釈計算機能も付いているため、現場での農薬散布に役立てることができます。

参考:農薬調整支援アプリ 製品紹介ページ

病害虫の診断・栽培支援

病害虫の発生はなるべく避けたいものですが、もし発生してしまった際は適切に、そして迅速に対処する必要があります。

病害虫への対応を助ける、病害虫診断アプリをご紹介します。

アグリショットScan

アグリショットScanはLINE上で病害虫名をAIが自動診断してくれるサービスです。
アプリをインストールする必要はなく、LINEに写真を送るだけでAIが病害虫を数秒で診断します。 圃場にいながらその場で病害虫名を診断し、対処方法の確認、防除薬の発注まで行うことができます。

診断してくれる作物は柑橘類やイチゴ、トマト、ナスです。対象作物は少ないですが無料で気軽に利用できるため、これらの作物を栽培している場合は一度試してみるのもおすすめです。

参考:アグリショットScan 製品紹介ページ

SCIBAI(サイバイ)

SCIBAI(サイバイ)は、インストールしたアプリで対象作物を撮影することで、AIが病害虫の自動診断をしてくれるサービスです。トマトやナス、イチゴなど11種類の作物に対応しています。

病害虫診断以外にも、栽培について他のユーザーに相談できる「教えて!アイコン」や、栽培記録を発信できる「栽培SNS」といった機能もあります。

特に「教えて!アイコン」では、家庭菜園を楽しむ一般ユーザーの疑問に答えることでポイントがたまる機能があります。ベストアンサーを積み重ねることで、消費者へ「ノウハウを豊富に持っている農家である」ことのアピールにも繋がります。

参考:SCIBAI(サイバイ) 製品紹介ページ

FAAM(ファーム)

FAAM(ファーム)は防除計画・管理に特化したアプリです。
カレンダー上での作業予定登録、実績管理をはじめ、画像による病害虫検索から、オススメの農薬が表示されます。 有償プランに登録すれば、おすすめの防除計画をカレンダーに表示することができます。

カレンダーには2週間先までの天気予報が表示され、ほかにも予定していた作業日の変更や、追加防除のおすすめなどの通知機能なども備わっています。

参考:FAAM(ファーム) 製品紹介ページ

アグリDr.(ドクター)

野菜のトラブルを簡単に診断してくれる「アグリDr.」は、農業資材を扱う専門商社が開発した画期的なアプリです。
生育中の作物の症状を「はい」「いいえ」で答えるだけで、病気と生理障害を診断します。操作が簡単なので、年齢を問わず活用することができます。

また、写真をアップロードして診断結果とともに履歴に残すこともできます。登録した地域の過去の気象データを閲覧できるなど、過去データから今後の対策を立てる際に役立ちます。

参考:アグリDr.(ドクター) 製品紹介ページ

「アプリだけでは不安」そんな方は営農サポートへご相談を!

近年ではAI技術の発達によって、わざわざ人に聞かなくても、アプリやツールがあれば病害虫の診断や病気に合わせた農薬がわかるようになりました。

しかし、それでもAI診断のブレというものはあります。特に初心者の場合は、もしアプリの診断が実際と違うものだったとしても、気付けない可能性があります。
また、病害虫の被害は必ずしも農薬で改善するわけではなく、温度や湿度をはじめとした生育環境にその要因が隠れている場合もあります。

このようなことから「アプリだけでは不安」と感じる方は、栽培知識のあるスタッフに相談できる営農サポートの利用もおすすめします。

圃場や作物を直接見るだけに留まらず、ときには栽培土壌の状態を診断をしながら、よりよい栽培に向けて何をどのように改善していったら良いのか、オーダーメイドのアドバイスを受けることができます。

農薬や肥料についてはもちろん、栽培環境をよりよくするために、作物の経過やご自身の経営状況などとも照らし合わせながら相談できるのは、とても心強いのではないでしょうか。

特に新規就農の場合は、栽培技術に自信がなく、不安を多く抱える方が多くいらっしゃいます。作物のかかりつけ医として営農サポートを利用することで、安心して栽培・営農していくことが可能となります。

農作物の販売・販促

近年では、個人で農作物をネット販売することも身近になってきました。
ここでは、農作物の販売や販促に役立つアプリをご紹介します。

メルカリ

メルカリは、言わずと知れた日本最大のフリマサービスアプリです。
実はメルカリでも野菜や果物、米などの食材を販売することができます。食肉や魚介類の出品は禁止されていますが、野菜なら誰でも販売することができ、特別に許可を得る必要はありません。販売手数料は10%となっています。

売るためには、作物の品質や価格設定、美味しそうに見える商品写真などのマーケティングの知見が必要です。それらを勉強しながら「アプリで作物を売る」感覚をつかむためにも、本格的に販売を始める前にまずはメルカリを使ってみる、というのもよいでしょう。

参考:メルカリ ホームページ

ポケットマルシェ

ポケットマルシェとは、生産者さんから直接食材を購入できるサービスです。
ユーザーは、全国の農家や漁師と直接やりとりして、購入を決定します。また、ユーザーは食材を探して生産者さんに直接質問などができるため、こだわりの作物であればあるほど相性が良いです。

手数料は20%ですが、商品が売れたときにしか発生しないため、リスクは低いと言えます。利用までのステップは、無料の新規ユーザー登録にて必要事項を入力したあと、審査依頼をすれば完了します。

固定で費用が発生することはないので、まずは登録してどんな作物が売られ、買われているのかを見るだけでも、今後の参考になるのではないでしょうか。

参考:ポケットマルシェ ホームページ

食べチョク

食べチョクは、ポケットマルシェと同様に生産者さんから直接食材を購入できるサービスです。95万人を超えるユーザーが登録しています。

生産者の月間最高売上でを見ると、野菜は788万円、果物は1,869万円となっており、可能性を感じられるサービスとなっています。

値決めが自由な上、固定費は発生せず、販売時の手数料は8~18%です。 こちらも、作物を購入するユーザーと直接やり取りすることができ、野菜や果物を食べた感想なども直接届くため、顧客の存在を感じながら作物を栽培するモチベーションにも繋がります。

参考:食べチョク ホームページ

農業の情報収集

農作業で忙しい毎日を送っていると、農業の情報を追う時間さえ惜しく感じてしまうもの。そこで、見たい情報をその都度通知してくれるアプリを活用すれば、自分から情報を探しに行く手間を減らすことができます。

MAFFアプリ

MAFFアプリは、農林水産省が農業者向けの情報発信を目的に開発したアプリです。
あらかじめプロフィールとして登録しておいた地域や関心事項、作目などに応じて農林水産省から政策やイベントに関する情報が届きます。

利用料は無料で、助成金などの農業に関する政策情報や、イベント情報などを素早く入手したい方におすすめです。

また、アプリ内の「マフちょく」というサービスでは、農林水産省からのアンケートへの回答や、画像付きで現場の情報を農林水産省に直接送付することができます。
さらに、紙ベースで行われている様々な手続・申請をオンライン上で行える「農林水産省共通申請サービス(eMAFF)」とも連携可能です。

参考:農林水産省「農林漁業者向けスマートフォン・アプリケーション(MAFFアプリ)」

農業の求人

農業の人口減少が進む中、人手不足に悩む農家が増えています。

そこで、農業に特化した求人アプリを使用することで、その手軽さによって応募者の心理的なハードルを下げるとともに、募集者にとっても人材探しの手間を削減することができます。

農mers

農mersは、農業をやりたい人と農場をつなぐアプリです。

農業をやりたい人は、「農スキル」と呼ばれる自身の農業経験を登録して、生産者にアピールをします。生産者側は案件を登録して、案件にあった方とチャットなどでやりとりをすることで人材を確保することができます。

依頼者も応募者も、手数料なしで利用が可能です。 募集できる作業の一例として、施肥や種まき、栽培管理などがあります。 人材の確保に苦戦している方は、登録してみてはいかがでしょうか。

参考:農mers 製品紹介ページ

農How

農Howは、農業バイトを行いたい個人と生産者をつなぐマッチングサービスです。
作業が集中するシーズンは多忙になり、スポットで作業を他の人に任せたいという場合もあるのではないでしょうか。

農Howの特徴は、求人と作業マニュアルがセットになっており、アルバイト希望者のハードルを下げて、事前に作業内容の確認が行える点です。これにより、採用後のミスマッチを防ぐことに繋がります。

参考:農How 製品紹介ページ

農業の求人で気をつけるべき「人材募集のステップ」とは?

近年、農業界では人手不足が盛んに叫ばれています。そんな中でむやみに求人広告を出しても、なかなか人材を獲得できないのが現状です。

人材を募集したいと思ったとき、いきなり募集の広告を出すのではなく、実は、きちんと順序を追って踏むべき重要なステップがあります。人材募集だけでなく、採用したあとの育成・定着についても同様です。

人を集めて農業を行う際にはどのようなステップで採用し、育成し、定着へ導いていったらよいのか、その考え方を把握しておくことはとても大切です。

人材の募集・育成・定着を成功させるステップと大切な考え方について、イノチオの無料セミナーで詳しく解説しています。
セミナーは、こちらのボタンから視聴申込が可能です。

いつでもどこでも見られる無料配信のセミナーですので、農業の求人にお悩みの方はもちろん、従業員の育成や定着に課題を感じている方は、ぜひ一度ご覧ください!

専門スタッフの直接サポートで安心の栽培・農業経営を!

ここまで、農業経営に役立つアプリをご紹介しました。

従来は勘と経験に頼ることが多かった農業ですが、近年は様々なサービスの登場により、熟練の農家が持つ知識や技術にいつでもすぐにアクセスできるようになりました。

より効率の良い農業経営のために、自分の栽培・経営状況に合ったアプリを選んで活用するとよいでしょう。

しかし、アプリを使用する中で「本当にこれで合っているかな?」と不安になってしまうこともあるかもしれません。特に新規就農などで栽培は初心者だという方は、ぜひ、アプリ以外にも相談できる場所を作っておくことをおすすめします。

農業は熟練の方でも判断に迷うことがある世界であり、問題や課題が発生した際、思わぬところに解決・改善の要因が見つかる場合もあります。
アプリはあくまで自分の判断を助けるものとして活用しながら、栽培や営農についての不安は、スキルを持った専門スタッフに相談するとよいでしょう。

イノチオアグリは農業経営の安定に向けてサポートします

ビニールハウスにたずさわり50年以上の歴史を持つイノチオアグリは、「農業総合支援企業」として、数多くの方の農業のスタートをご支援してきました。

当社ではビニールハウスメーカーとしてのみならず、農薬・肥料・機械の販売やその後のアフターフォロー、栽培のサポート、農業経営へのアドバイス、マーケティングの支援なども行っております。農業についてのお悩みのすべてにお応えできる、一貫した農業サポートを提供しております。

農業を行う中でのさまざまなお悩みは、ぜひ当社へご相談ください。
お客さまひとりひとりの状況に合わせ、総合的な視点から、より理想的な農業経営を叶えるためのご提案をさせていただきます。