SUSTAINABILITY

SDGs志向型経営

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百年変わらない志で、未来へ挑む

「自分のいのちは、世のため人のため、他に尽くすためにあるとしか思えない」
そう語った創業者の想いを大切に、持続可能な循環型社会の実現を目指します。

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SDGs推進本部長からのメッセージ

石黒康平

SDGs推進本部長石黒康平

SDGs推進本部では、SDGs志向型経営の実践に向け、SDGsをベースとした経営戦略の策定、グループ各社・各部門の事業目標への落とし込み、
社員一人ひとりの意識向上のための社内浸透を行っております。

2021年には脱炭素経営促進ネットワークへの入会、また環境省の「中小企業等向けSBT・再エネ100%目標設定支援事業」により、農業を取り巻く産業の脱炭素化に向けた取り組みを開始しました。ステークホルダーの皆さまと共に持続可能な農業を実現してまいります。

イノチオグループは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。

重点方針

顧客視点での価値創造

  • SDGs目標 1
  • SDGs目標 2
  • SDGs目標 12
  • SDGs目標 17

「世のため人のために尽くす」と語った創業者の想いは、創業の精神として今も大切に受け継がれています。農業の現場がかつてないほど多くの問題にさらされている今、生産者の声に耳を傾け、寄り添い、解決のために全力でサポートする。私たちは、地域でいちばん頼りになる農業総合支援企業を目指しています。

私たちの目指すところ

  • 顧客志向のセールス・サポート体制の強化、顧客満足度向上
  • 顧客視点の商品・サービス開発、原価低減による付加価値の創造
  • 農業経営モデル実証・提案、営農サポート事業の強化
  • 水平垂直の異業種連携・グローバル展開の加速

持続可能な農業を次世代へ! 進化するグローバルGAPへの取り組み

グローバルGAPとは、食品安全・労働環境・環境保全に配慮した「持続可能な生産活動」を実践する優良企業であることを示す農業の国際認証です。イノチオグループでは、自社3農場のうち、2つの農場で事実上の農業の国際認証と言われるグローバルGAPを、1農場でGFSIより認証を受けたアジアGAPを取得しています。

グローバルGAPに沿った農業を行うことは、栽培から出荷までに起こりうるあらゆるリスクを事前に防ぐことにつながります。農場で働くスタッフ一人ひとりが、GAPへの理解を深め、組織として取り組むことで、認証更新のための審査で、2年連続の「是正項目ゼロ」を達成しました。また、自社で取得したノウハウと経験を活かし、認証取得を目指す方々のサポートも行っています。

GAPを新たなスタンダードへ。イノチオグループは、今後もGAP認証の普及と浸透に注力してまいります。

イノチオファーム豊橋空撮

機能性と経済性を両立。「続けられる農業」を

農業用ハウス内張りカーテン「なつみスクリーン」シリーズは、設備投資に悩むお客さまの声から開発されました。高品質な商品を購入しやすい価格で提供できれば、農業はより持続可能な産業になると考えます。シリーズには、ペットボトルのリサイクル樹脂を採用し、製造時のCO2発生を抑えた商品もあります。今後も多くの生産者に支持される商品開発をしていきます。
なつみスクリーンシリーズ

生鮮ミニトマトで国内初の機能性表示取得!
高機能と付加価値を追求した農産物で生活者ニーズに対応

自社農場で生産したミニトマトが、国内初となる機能性表示を取得しました。さらに植物由来のプラスチックを使用したパック、段ボールは森林管理におけるFSC認証品を採用。自社農場では生活者ニーズと持続可能な農業を達成する生販一体の経営を目指しています。
GABAトマト

現地企業と提携しラオスの農場経営に着手。
アジア農業の活性化、現地雇用の創出へ

私たちは、アジア圏でも特に発展著しいラオスの現地企業と提携し、ラオスでの農場経営に着手しています。日本の農業生産技術を輸出することで、世界で農業を支える人材を育成し、アジアの農業の活性化と現地雇用の創出を目指しています。
農業を取り巻く環境や気候が異なるラオス。その特徴を活かし、付加価値のある作物の生産と流通の確立に今後と取り組んでいきます。

農業大国オランダの革新的企業とパートナーシップを構築し、お客さまの要望に対応

オランダのフロリテック社と共同でお客さまの要望に合わせた革新的なキクの品種開発を行い、世界中の生産者に届けています。また、同じくオランダのボスマン・ファン・ザール社との業務提携によって、大規模温室などの施設・設備が国内でも販売可能となりました。技術面でも連携し、高機能で生産性の高い温室の開発も行っています。
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Well-beingな社風づくり

  • SDGs目標 4
  • SDGs目標 5
  • SDGs目標 8
well-beingな社風づくり

イノチオグループの持続的な成長を支える源泉は、一緒に働く仲間です。一人ひとりが、働きがいと生きがいを感じて仕事に取り組み、心身ともに良好な状態であることを大切にしています。人として正しい考え方や行動を尊重する社風を通し、グローバルでチャレンジ精神あふれる人財育成に取り組んでいます。

私たちの目指すところ

  • フィロソフィがベースの人財共育、グループ横断の交流促進
  • 創造性育む成長機会の創出
  • 顧客視点での業務の整流化、DXの促進
  • 多様性ある人財採用と登用、柔軟な働き方制度の構築

Well-beingを実践し、心身ともに健康に生きる

イノチオグループが積極的に取り組んでいることの一つにWell-beingがあります。Well-beingとは、身体的にも、精神的にも社会的にも満たされた良好な状態にあることを言います。価値観が多様化する社会において、性別や考え方、ワークスタイルに関わらず、個性が尊重され、意欲的に仕事に取り組める環境を整えることは重要です。時間外労働削減のための施策、休暇制度の取得促進、心身の健康を維持向上するための社内研修、柔軟な勤務体系の導入など、さまざまな取り組みを行っています。

従業員一人ひとりが働きがいを感じ、個人の力を最大限発揮できる生産性の高い企業グループを目指していくことが、お客さまやよりよい社会の発展につながると考えています。

スタッフ

すべての人に働きがいのある仕事を。
障がい者の法定雇用率を達成

こまめなコミュニケーションで現場スタッフや障がいのある方の不安を取り除き、信頼関係を築くことを一番大切にしています。障がいがあってもやりがいを感じ、長く働き続けられる職場環境づくりを目指しています。
本社社屋

物流部門でグリーン経営認証を取得!
環境負荷軽減と働き方改革を目指して

イノチオグループ物流部門では、グリーン経営認証を取得しています。グリーン経営認証とは、運送事業者が、自主的かつ計画的に環境を守るための対策を取りながら自社経営面の改善も行っていることを保証する制度です。アイドリング・急発進・急減速を防ぐことでのエコドライブ、日常点検・車両整備徹底によって車両故障を未然に防ぐことはもちろん、ドライバーの給与体系や評価制度の見直しも実施し、社員一人ひとりが、働きがいと働きやすさを感じられる職場づくりに努めています。
物流部門 経営認証取得

グループ5社が「健康経営優良法人」に認定

イノチオホールディングス、イノチオアグリ、イノチオプラントケア、川合肥料、イノチオ精興園5社は、社員の健康づくりを積極的に進める企業として “健康経営優良法人 2022” に認定されています。「いのちに感謝し、いのちを育む」という社是を会社の方針・働き方の指針としているわたしたちにとって、全社員一人ひとりの健康は全ての事業経営の根幹です。健康イベントの企画立案・開催を積極的に行うなど、社員が健康であることが、事業の成長と持続可能な循環型社会の実現につながっていくと考えています。
健康経営有料法人認定証

社内表彰制度 “イノチオアワード” の実施
社員同士が切磋琢磨し仕事に取り組む風土を醸成

一年に一度、社員表彰制度“イノチオアワード”を実施。個々やチームの挑戦意欲を喚起し、社員同士が切磋琢磨しやりがいある仕事を実現する組織風土、文化づくりを醸成しています。
イノチオアワード
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環境再生型農業

  • SDGs目標 6
  • SDGs目標 7
  • SDGs目標 9
  • SDGs目標 11
  • SDGs目標 15
環境再生型農業

地球環境問題は、いまや緊急に取り組むべき大きな課題です。そして、環境に密接なかかわりを持つ農業分野には、課題解決に向けて大きな期待が寄せられています。農業を総合的に支援する企業グループを目指す私たちは、農業が環境に与える負荷を最小化すると同時に、その負荷を上回る生態系の修復・保全につながる農業の実現に挑戦しています。

私たちの目指すところ

  • 生産性向上と環境負荷低減に貢献する農業施設・設備の開発
  • 環境負荷の低い農業資材・品種・技術の開発と普及
  • 農のデータ集積と可視化、スマート農業活用への技術開発

環境に配慮した農業の実現に向けて、限られた資源を有効に活用

イノチオアグリのビートシリーズは、10年以上の販売実績がある灌水制御盤アクアビートと、生産者目線で開発され最大10区画まで対応可能な環境制御装置エアロビートをメインに構成されています。作物の生育に最適な環境をつくりだすために必要となる適切なデータ収集、高い視認性、簡単な入力操作でコントロールが可能です。安価な導入コストによって費用対効果を高めることもできるため、お客さまに評価されて販売台数を伸ばしてきました。

機能が高く、使い勝手のよい環境制御機器は作物の生産性を向上させます。そしてそれは作物生産のために投入する化石燃料、肥料、水などの資源をより効率よく利用できていることを意味します。

限られた資源をより有益に使うために、これからもビートシリーズは進化を続け
ていきます。

アクアビート操作盤

ドローンで農薬・肥料を簡単散布
作業効率の飛躍的向上で次世代農業を実現

イノチオグループでは、農業用ドローンの導入サポートを行っています。農業の担い手不足が進む中、ドローンを使うことで、高齢者や女性、操作のみを行うパートナーなど、農業に携わる新しい力を獲得することができます。また、画像診断技術により、病害ポイントに絞った散布もできるため、環境に配慮した農業の実践にもつながります。農業の未来に向けて、ドローン事業が果たす役割は、ますます大きくなると考えています。
ドローン飛行風景

病害虫に強い品種で持続可能な農業の実現を目指す

温暖化の影響により、高温期に病害虫が発生しやすくなっています。病害虫に強い品種は、作物欠損による経営上のリスクを低減化するだけでなく、薬剤散布の量や回数を減らせるため、土壌への残留や水への流出の機会も軽減します。
海外では、農薬の禁止事例も増えており、病害虫に強い品種の作出は、私たちにとって、これまで以上に大きな役目です。

作業進捗を視える化。施設園芸の労務管理から
ムリ・ムラ・ムダを排除し、農業の“働き方改革” を推進

わたしたちはスマート農業技術を提供するスタートアップ企業との連携を積極的に進めています。agri-board では、タブレット端末を用いて作業進捗や労働時間を自動集計。自社農場でも導入し、年間1,200 時間の作業時間削減を実現しています。
アグリボード

ハウス内暖房に浄化センターの放流水熱を活用
生産工程でのCO2 排出削減へ。

ハウス内暖房に浄化センターから排出される20℃前後の放流水を活用しています。これにより重油使用量を15%削減。作物の生産に伴うCO2排出を抑えています。
浄化センター放流水

未利用資源を活用して肥料を開発
環境と作物にとってよりよい土づくりを実現

魚のアラや食品残さ、家畜ふんなどを活用した有機肥料を開発。有機肥料は化学肥料と比べ肥効が緩やかで、微生物のエサとしても働き、土壌を豊かにします。環境にやさしい土づくりを通して作物にとっても居心地の良い環境を作ります。
残さを使った有機肥料
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サステナビリティレポート

sdgsレポートの表紙

農業を通じて持続可能な循環型社会を実現することが私たちイノチオグループのミッションです。サステナブルな成長を目指し、2021年から2022年に取り組んだ内容と成果をまとめました。

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