農業は年間を通して、急な自然災害に見舞われる可能性がある産業です。被害が出てからでは遅いですが、事前の対策を行うことで被害を最小限に防げる可能性があります。こちらでは、大雨・落雷・大雪への対策方法をご紹介します。


農業は自然災害と常に隣り合わせです。気候変動による異常気象の影響で、ここ数年、日本各地に被害が起きています。
特に大雨や大雪は、短時間で局地的にもかかわらず、甚大な被害が出ています。

農林水産省が発表している資料注1によると、
平成元年~令和2年の33年間での農業への自然災害被害額は16兆2,880億8,400万円とされています。

そこで、「自然災害は起きるもの!」と捉えて、今日からできる自然災害への事前対策をご提案いたします。
今回は「大雨・落雷・大雪」篇です。

注1昭和39年から令和2年までの主な災害と被害額の一覧(農林水産省)



大雨対策(ゲリラ豪雨などの局地的な集中豪雨)

1:樋(とい)の排水能力以上の大雨の場合、樋から施設内への雨水の浸入が発生しますので、施設内の樋下に機械類等を設置する場合は注意しましょう。

2:検知型雨センサーで自動換気を制御している場合、大雨(長雨含む)だと検知できずに温度センサーで開閉する事があるので、
 手動に切り替えての管理をしてください。
 ※商品によっては雨量計雨センサーの取り付けもできます。

3:樋や排水路の掃除を定期的に実施しましょう。落ち葉などの詰まりで施設内に浸水する事があります。

4:排水路がないまたは小さいと、入口戸や施設のサイドの下から浸水する事があります。必ず排水路の確保をしてください。



落雷対策


1:避雷器の設置または、ブレーカーを落としておくことで制御機器の不具合を防止できる事もあります。

2:施設付近で落雷があった場合は、制御機器の点検を実施してください。

3:施設に落雷が直撃すると火災が発生する恐れがあります。必要であれば火災保険への加入を推奨します。

4:長時間の停電の場合、電気制御の潅水装置や天窓、カーテンの作動ができなくなってしまうので、発電機の準備をおすすめします。



大雪対策

1:積雪による施設倒壊を防ぐために、内張りカーテンを開け、暖房機を稼働させ、積雪防止に努めてください。
 ガラス温室は屋根面に積雪した場合、ガラスが割れる可能性があります。
 上記同様に、暖房機を稼働させ、積雪防止に努めてください。

2:硬質フィルムは屋根面に積雪した場合、フィルムが破損する可能性があります。
 上記同様に、暖房機を稼働させ、積雪防止に努めてください。

3:軟質フィルムは屋根面に積雪した場合、フィルムが破損する(スプリングが外れる)可能性があります。
 上記同様に、暖房機を稼働させ、積雪防止に努めてください。

4:自動谷換気仕様でハウス谷部に積雪がある場合、天候がよくなり、温度上昇すると作動してしまい、故障の原因となります。
 積雪がある場合は、電源OFF又は手動にしておき、積雪を取り除いてから自動復帰をするようにしてください。



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