現場責任者を支える!
農業経営のブレないモノサシ
キングファーム (大野精工株式会社)
キングファームは、「ものづくり」をしている製造会社である大野精工株式会社(愛知県西尾市)がイチゴの生産販売・観光農園、ミニトマトの生産販売、カフェ運営を行っている農園です。今回はイノチオの営農サポートと、株式会社はれると社が開発した農業専用の労務管理ソフト「agri-board」を活用して取り組む農業経営について、キングファームの稲垣昌宏さんにお話しを伺いました。
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「農業の大規模化」「稼げる農業」といった言葉を耳にする機会が増えました。
これに伴い、技術の高まりや機械化・システム化が進む一方、管理職としての現場責任者の負担が膨らんでいるように感じます。現場への指示出し、スタッフのマネジメント、経営陣や本社への報告や調整、と多くのことが求められています。
作業時間・スピードというブレないモノサシを持つことが大切だと感じます。数値化したことで、まず、現場が自分で考えて動くようになりました。さらに、経営陣に現場感を共有するときに数字があると楽になります。
そう語ってくれたのは、異業種参入から成功しているキングファーム・イチゴ責任者の稲垣昌宏さんです。
「作業の視える化」による効果について教えてくださいました。
現場が考えるきっかけになった
現在地を知ることが大事だった
なんとなく速い遅いとわかっていても、誰がどのくらい違うかは曖昧でした。
agri-board で作業スピードを数値化することで、数字を用いたフィードバック、比較ができるようになり、スタッフ一人ひとりが考えるための大きなきっかけとなっています。
数字の出し方には気をつけていますが、ちゃんと見せたほうが良いと僕は考えています。
「僕は、このくらい稲垣さんと差があるんですね。もっと工夫してみます」 スタッフが自分からこう言ってくれたのは嬉しかったですね。
今までだと目標が見えていなかったものが、数字で比較することで明確になったから出てきた言葉かな、とも思います。
指示出しが変わり、意識が変わった
過去の数字から目標を立てるようになりました。「出勤が何人で、いつものスピードはこれくらいだから、今日は〜ベッド分終わらせられる」という風に朝伝えます。根拠があるなとスタッフにも伝わっているのか、全体の意識も変わってきました。伝えた目標にぎりぎり届きそうな日に諦めなくなったり、作業量が少ない日でも速度が落ちなくなったりしました。
なにより報告が変わりました。
終わりそうかだけではなく、スタッフから「今日は、〜ベッドまで作業が進んでいて、1列に〜分くらいかかっている。株の状態がよくないからで、このままだと、〜ベッドくらいまでしかいけないと思う。」という話が上がってきます。
早く手が打てますし、スタッフとも共通認識ができているので話がスムーズです。目標の修正や残業のお願いがしやすくなりました。お互いにストレスも軽減できていると思います。
現場を伝える共通言語になった
キングファームは、自動車部品メーカーである大野精工株式会社様の地域に根づく企業を目指す新規事業として2016年に開業しました。
社長や経営陣は、農業の専門家ではない方も多く、作業時間・スピードや労働時間といった指標は、相互理解の架け橋となっています。
現場感を伝えることができるようになる
「今、ハウスの一部で病気が出る兆候がある。収穫量が落ちるだけではなく、作業効率が〜%低下するので、全体でxxx時間のロスにもつながる。」
こう伝えると、社長にも現場感や危機感が伝わりやすくなります。
数字により農業経験のない人にもイメージがつきやすくなります。
他社様において、長年平行線だった人員増加を上層部に納得してもらうどころか
「もっと早く、数字で見せてくれればよかったのに」と言われることもありました。
自信を持って言い切れるようになった
「このくらいかかると思うんですけど」と感覚を頼りにしていましたが、今は、「こうなると、これだけかかります」と断言できるようになりました。
説明や提案のときに、根拠をもとに、数字で話せることは大きいようです。
議論ができることだけではなく、自信が持てるので、社長や経営陣に伝えるときに気持ちの面でも楽になるそうです。
第三者の力を活用できる
イノチオの営農サポートでは、栽培だけではなく、経営面や労務面など総合的な支援をしています。
新規就農、参入、規模拡大は、次々と課題が表出し、責任者を悩ませます。
施設園芸では、一度の失敗がシーズン全体に響くことも多く、命取りになりかねません。
第三者目線からの気づきは大きいです。
当たり前だと思っていたり、見過ごしてしまうことを指摘してもらうことで気づきになります。他農場さんの事例や経験からアドバイスもいただいています。大変なときこそ視野が狭くなるので、総合的に支援してくれるパートナーの存在が重要になります。
訪問でのサポートはもちろん、メールでの栽培のアドバイスや労務状況の注意喚起を行うことで、よりタイムリーできめ細やかな支援を実現しています。
DXで稼げる農業に貢献します
農業経営において、現場責任者には、ますますマネージャーとしての役割が求められています。特に、人のマネジメントにおいて、チーム・個人の成績を明確にできているかどうかでコミュニケーションとその負担は大きく変わります。
agri-board は、作業・労務管理のDXを通じて、作業・労務の視える化を実現します。
現場・経営の橋渡しをすることによって、稼げる農業に貢献します。
労務管理システム「agri-board」
「農業の記録をデジタルへ、労務と目標管理をカンタンに。」というミッションを掲げる「agri-board」を開発した株式会社はれると。
労務管理クラウドサービス「agri-board」を活用することで作業時間の最適化や経費・労務費の削減を行い、施設園芸の労務管理・目標管理から「ムリ」「ムラ」「ムダ」をなくすことをサポートします。
さらに作業進捗や実績の見える化など、コスト削減だけではなく生産性改善に向けた新しいアプローチの提案します。
agri-boardの詳細はコチラ