九州電力株式会社は、グループ経営ビジョンにおいて電化による農業の発展を掲げています。今回のインタビューでは、自社の強みである電化技術を活用したイチゴの周年栽培への挑戦についてお話しを伺いました。
所在地等
福岡県朝倉市
面積
屋根型ハウス3棟18a(栽培用6a_2棟、育苗用6a_1棟)
栽培作物
イチゴ

九州電力が目指す農業の未来

九州電力は創業当時から70年以上、農業分野における電化の推進に取り組んでいます。特に、施設園芸でのヒートポンプを活用した冷暖房、養液栽培などの環境制御技術に関する研究を実施してきました。

九州電力の九電グループ経営ビジョン2030では、九州のさらなる成長と活性化に向けて、農業をはじめとする一次産業の領域にも挑戦していくことを掲げています。しかし、農業は高齢化や就業人口の減少などさまざまな課題があり、農業分野における電化はあまり進んでいない状況です。

朝倉市での実証試験で得られた成果を地域に還元することで、少しでも農家の生産性向上や、これから農業をやってみようと考える若手のみなさんが就農する一つのきっかけとなるように、収益性のある栽培技術を確立して普及させたいと思っています。

また、この取り組みは農業への電化推進と同時に、九州電力が目指すカーボンニュートラルの取り組みの一環になるものと考えています。

朝倉市からはじまる九州電力の農業~上寺いちご園~

2017年7月に発生した九州北部豪雨によって大きな被害を受けた地域の復興を後押ししようという想いと、地域に根差す企業として一次産業である農業の活性化を図るため、被災地である朝倉市にオール電化栽培ハウスを建設し、イチゴ栽培の実証試験を開始しました。日々の栽培作業に携わっているスタッフは、朝倉市の地元の方々を採用しています。

建設したビニールハウスは、栽培用6aが2棟、加えて育苗用6aが1棟です。室内の冷暖房には、重油や灯油を使用するボイラーを使用せず、電気式のヒートポンプを使用するオール電化栽培ハウスとなっています。電化の強みを活かし、市場が求める時期に出荷をコントロールできる栽培を目指しています。

作物にイチゴを選んだ理由としては、ケーキなどの加工品など幅広い用途と年間を通じて需要がある品目であることがあげられます。

また、これまでの我々の研究によってイチゴの基本的な栽培技術やノウハウを持っていましたので、収益性のある栽培技術を確立して、農家の皆さまへ展開したいと考えています。

屋根型ハウスを選んだ理由

屋根型ハウスを選んだ理由としては、夏イチゴを含めた周年栽培を試行していたことから、酷暑期の対策として高軒高で天窓・カーテンなどの設置が可能なビニールハウスとして選びました。

実際に使用していて、酷暑期でも外気温並みの温度を確保できています。屋根型ハウスは、イチゴの夏栽培や周年栽培など酷暑期の対策が十分にできると実感しています。

スマート農業を活用したイチゴ栽培

誰にでもできる高品質の栽培環境

イチゴの周年栽培を行う上で、多くの設備を環境に応じて動かす必要があります。そのような複雑な環境や灌水の設定を誰でも簡単にできるのが環境制御システムAERO BEAT(エアロビート)ではないでしょうか。

環境の設定や見たい数値を自分なりにカスタマイズできるので、知りたい情報を一目でわかるのも特徴の一つです。非常に扱いやすいことから生産者視点に立ったシステムでもあり、これから環境制御システムの導入を検討される方には非常におすすめの商品です。

ムラがない給液をサポート

自動潅水制御システムAQUA BEAT Ex(アクアビート)については給液にムラがないのが特徴だと思っています。

上寺いちご園では、日射比例での制御を採用しています。植物・環境の状態と給液・排液のデータを付き合わせることで日々の振り返りが順調にできています。

自動潅水制御システム AQUA BEAT Exを見る

イチゴ栽培の作業性向上

イチゴ高設栽培ベンチのストロベリーハイポのラインナップの中から、プランター式を採用しました。

上寺いちご園では、イチゴの周年栽培ということもあり、短期間で次の作付けの準備をする必要がありますが、使いやすく非常に重宝しています。また、長年使用していますが、壊れにくく今でも問題なく使用できています。

イチゴ高設栽培ベンチ ストロベリーハイポを見る

イノチオに依頼した背景

九州電力が培ってきたノウハウをしっかりとビニールハウスに反映することが必要でした。

イノチオの熱心な営業マンのおかげで、私たちのニーズを汲み取っていただき、ビニールハウスの仕様にしっかりと反映できたことが大きかったです。また、親身になって対応してくれるだけでなく、栽培に関する厳しい指導もしてくれます。

イノチオは、これからも欠かすことができない我々のパートナーであり一緒に成長できればと思っています。

イノチオをおすすめできるポイント

新規就農を検討されている方や、事業として農業参入を検討されている企業などは、アフターフォローが充実していて回答にスピードがあるイノチオさんに相談するのがおすすめです。

設備を維持していくうえで適切なアドバイスをいただいており、安心して利用できています。

上寺いちご園が導入するイノチオ製品

屋根型ハウス
「自由設計が魅力。販売実績No1ビニールハウス」

屋根型ハウスは、鉄筋コンクリート基礎とH型鋼の主骨材を組み付けし、広い空間を必要とする栽培形態に対応できるビニールハウスです。丸型のビニールハウスよりもさらに強度と耐久性を兼ね備えております。

80種類以上の作物、8,000棟以上のビニールハウス導入実績があり、高い耐久性を兼ね備えているため、台風や積雪の多い地域でも安心して栽培できるという声をお客さまからいただいております。

ビニールハウスの間口・柱高を自由に選択できるため、農地形状に左右されず、最大限の栽培面積確保が可能です。農地測量調査を行い、農地を最大限活用した、ビニールハウス価格や建設プラン、事業プランまでトータルでご提案いたします。

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環境制御システム AERO BEAT(エアロビート)
「使いやすく高性能!日本農業に最適な環境制御システム」

施設園芸に携わり50年以上の歴史を持つイノチオアグリが、これまで培ってきた自社実績と、生産者の声を取り入れて開発した生産者目線の環境制御システムです。

環境制御と合わせて、モニタリング機能も搭載。エアロビート本体とコンピュータ1台で最大10区画または、ハウスを最大10棟まで管理することができるので、管理時間と導入コストの両方を削減できます。
オリジナルの管理画面に設定することができ、はじめての方にも使いやすい仕様となっています。

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自動灌水制御システム AQUA BEAT Ex(アクアビート)
「多彩な灌水設定で作物に最適な栄養供給を実現」

多系統の灌水を時間と流用で制御でき、1株あたりの灌水量と肥料倍率などの細かな設定も行えます。オプションによる機能追加で日射制御と排液管理も可能です。
エアロビートと連動することで遠隔での管理も行えます。

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イチゴ高設栽培ベンチ ストロベリーハイポ
「労力を削減して作業性&品質UP!」

ストロベリーハイポはイチゴ栽培専用の高設ベンチです。
観光農園向けの一本足ベンチ、一般的な栽培に選ばれる二本足ベンチの2種類から選択でき、ベンチの高さ・通路幅などお客さまの農業経営に最適な仕様を提案します。

ベンチだけでなく、栽培に使用するベッド、培土、肥料、資材、栽培支援などイチゴ栽培をトータルで支援します。

イチゴ高設栽培ベンチ ストロベリーハイポを見る