茨城県常総市の田園風景のなかに突如として現れる巨大なビニールハウス。2023年2月にイノチオアグリが手掛けさせていただいた株式会社たねまき常総 (株式会社たねまき関連企業、以下省略)の栽培施設です。栽培面積5ヘクタール、日本最大級のミニトマト生産拠点となっています。

今回の事例では、たねまき常総の特徴でもあるオランダ輸入のビニールハウスと内部設備の紹介だけでなく、大型工事にたずさわるイノチオアグリ社員の想いにも焦点を当てご紹介します。

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所在地等
茨城県常総市
面積
土地面積7ヘクタール、施設面積5ヘクタール
栽培作物
ミニトマト

オランダ製輸入ビニールハウスの建設

たねまき常総の大型ビニールハウス建設は、常総市が進める公民連携による「アグリサイエンスバレー事業」の一環として「食と農と健康の産業団地」をテーマにした取り組みのひとつです。

そのなかで、私たちがたずさわらせていただいたのは、日本最大級のミニトマトの生産圃場として約5ヘクタールの施設面積となる大型工事です。

たねまき常総のビニールハウスは、オランダのBosman Van Zaal(ボスマン・ファン・ザール)社の高軒高ビニールハウスです。

構造としては、柱高6mの栽培空間、独自工法で部材を削減することで高い採光性を実現した天窓が特徴です。さらに、天窓は両開きの仕様になっているため抜群の換気効率も兼ね備えています。

また、併設するコリドールームは空調設備として夏には冷房の効果を発揮します。

Bosman Van Zaal(ボスマン・ファン・ザール)社製ビニールハウス

ビニールハウスメーカーとしての誇り

一見、単純な造りのように見えるビニールハウスですが、実は非常に特殊な構造をしています。そのため、ビニールハウスの建設は、一般的な建設会社では担えない工事です。

イノチオアグリは、ビニールハウスをはじめとする施設園芸に携わって50年以上の歴史があります。

施設園芸のプロとして、これまで積み重ねてきた経験や知識と言ったノウハウを活かして工事を進めて行くことができると自負しています。

イノチオアグリのビニールハウス事業

ビニールハウス施工管理の心得

ビニールハウスの建設ではコスト・安全・品質・工程、これら4つの管理を行いながら工期に間に合わせるように進めていきます。

4つの管理項目のなかでも、工程管理と品質管理は密接につながっています。特にたねまき常総のように1ヘクタールを超える大型工事では、重要なポイントとなります。

大型工事になると、各工程に合わせてたくさんの協力会社が工事を行います。ここで、調整ミスや小さな間違いが発生すると、やがて大きな事故や品質の低下につながってしまう恐れがあります。

スケジュールを守り、品質の高いビニールハウスを納品するためにも、小さなことを見逃さない現場での目と嗅覚を磨いていくことが重要になります。

ビニールハウスの内部設備

ビニールハウスの内部設備には、高性能なスマート農業システムを導入しています。なかでも、環境制御システムはオランダのHoogendoorn(ホーヘンドールン)社のIIVO(アイボ)を搭載しています。これにより、ほとんどの内部設備をモニタリングやコントロールすることができます。

ビニールハウス内のエネルギーは、LNGガスを燃焼させ発電を行っています。また、発電時に熱でお湯を沸かし、その温水を蓄熱して夜間の暖房に活用しています。さらに、この過程で排出されたCO2は栽培に施用されています。

イノチオアグリでは、お客さまが思い描く農業経営や栽培を実現するために、オーダメイドの設備設計を行っています。

イノチオアグリのスマート農業事業

創業当初からのパートナー

前田亮斗さん(株式会社たねまき常総 代表取締役社長兼CEO)

はじめてビニールハウスを建てた際にもイノチオアグリへ依頼していて、創業当初からのパートナーのように考えています。これからも一緒に農業業界を盛り上げていきたいです。

一緒に仕事をしている上で、設備投資額が高額になってしまう点が大きな課題であると認識しています。我々も現場の声をフィードバックさせていただきながら、より安くより良い製品を一緒に作っていきたいと考えています。

ビニールハウスを建てさせていただくと、本当に長い付き合いになります。

今も何かトラブルがあった際には、すぐに駆け付けてくれています。今後もそのような信頼関係を大事にしていきたいです。

株式会社たねまきが目指す農業の未来

現在、日本の農業は担い手不足や異常気象による農作物への被害などさまざまな課題を抱えています。

株式会社たねまきは、「日本の農業に、新しいたねをまく」を経営理念に2019年に創業しました。テクノロジーの活用により農業の課題を解決し、持続可能な産業にすることで働きたい人が働き続けられる環境を作ることを目指しています。さらに、地域の活性化に貢献していくことも目標に掲げています。

たねまき常総の紹介

たねまき常総は、SBプレイヤーズ株式会社の子会社である株式会社たねまきが一部出資する農業生産法人です。茨城県常総市が取り組む「アグリサイエンスバレー構想」の一環としてはじまりました。

土地面積7ヘクタール、施設面積約5ヘクタールのビニールハウスを構える、日本最大級のミニトマト生産圃場です。ここでは年間約1000トンものミニトマトが生産されており、立地も常総ICのすぐそばのため首都圏のスーパーへの輸送にも優れています。

施設のなかでは、社員の他に地域で暮らす20~70代の約180名のパート社員が働いています。生産だけでなく、地域雇用という役割も担っています。

今後は、たねまき常総を第一拠点とし全国に拠点を広げていくことを目指しています。

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企業の農業参入について

近年、農地法の改正に伴い企業による農業参入が増加しています。

農業参入をして利益を生むことは容易ではありませんが、農業参入をすることで得られるメリットや企業として成し遂げたいミッションに繋がっているなど、多くのプラスの効果が期待できます。

プラスの効果を生むためにも、ビニールハウスを建設する前に確認するべきポイント、事前に対策するべきポイントがあります。

気になるその詳細については、下記コラム内で紹介していますのでご確認ください。

イノチオアグリの農業参入サポート

農業参入やビニールハウスのご相談はイノチオアグリへ

イノチオアグリは、施設園芸にたずさわり50年以上、これまで培ってきたノウハウや知見を活かし、ビニールハウスやスマート農業システムなどの製造販売から、農業参入サポートや栽培技術サポートまで幅広くお客さまの農業経営をご支援します。

事業計画や収支に関するお悩み、ビニールハウスや施設園芸に関するご質問など、お気軽にお問い合わせください。