農業系メーカーを退職後、地元の兵庫県神戸市でトマトとイチゴの栽培に取り組む株式会社東馬場農園の東馬場怜司さん。農業界のトップランナーとして、イノチオのビニールハウスと栽培システムを活用していただき取り組む、トマトとイチゴの栽培手法、独自に開拓を進めた販売ルート戦略をはじめ、これからの時代を勝ち抜くための農業経営についてお話しを伺いました。
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所在地等
兵庫県神戸市
面積
トマト(大玉・中玉・ミニ) 1,800坪、イチゴ 600坪
栽培作物
大玉トマト、中玉トマト、ミニトマト、イチゴ
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消費者の近くで栽培に取り組む

「嬉しいおいしいを 農場から食卓へ」という農場のコピーにもあるように、消費者のより近くで栽培をしています。
また、農業が魅力的な産業となるために、私たちが楽しみながら栽培に取り組むことが重要だと考えています。
そして、生産のプロとして栽培技術を追求していきたいと常々思っています。

販路確立のカギは消費者行動

ここ塩田(神戸市北区道場町)は、元々がトマトの産地ではないので、確立された販売ルートがありませんでした。
しかし、神戸市は消費者が多い地域なので、消費者の購買行動を予測してスーパーマーケットをターゲットに定めました。
店頭に並ぶ商品の価格帯や産地を参考に、求める条件とマッチするお店に声を掛けさせていただきました。
今では、スーパーマーケット以外にも、より消費者の近くということで直売の比率も高くなっています。

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採光性十分!SANTAROOFで生産性向上!

SANTAROOFは2期目のハウスです。
1期目のD-1ハウス以上の生産性を目指し、軒高が高く、ハウス内の空間も広いSANTAROOFを提案していただきました。
しかし、どれほどの採光性があるのか懸念があったので、愛知県で栽培をされている生産者さんの圃場へ視察に伺いました。
実際に見てみると採光性も十分あり、これなら以前よりも生産性を上げられると思い導入を決めました。

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SANTAROOFと丸屋根型ハウスD-1の比較

D-1ハウスの場合は、トマトの苗の定植が10aあたり約2,200本でしたが、SANTAROOFは約3,000本を定植できます。
本来、定植数が多いと光が作物全体に当たらず生育が悪くなり、湿度も高くなりすぎて作物が病気に掛かりやすくなります。
しかし、SANTAROOFのハウス性能であれば定植密度を上げても生育をコントロールする環境を整えることができるので、結果として品質を損なうことなく高収量が狙えます。
SANTAROOFでは、D-1ハウスと比較して同じ面積あたりで約1.3倍の収量があります。

もちろん新規就農の方であれば、コスト面が第一です。
初期投資とコストパフォーマンスを踏まえればD-1ハウスは、生産性やその他性能を含め魅力的なビニールハウスであることは間違いありません。
どちらが正解ということではなく、選ぶ方の経営方針によってどちらが有利なのか決まると考えています。

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D-1ハウスでのイチゴ栽培

D-1ハウスを使用してのイチゴ栽培は3作目になります。
誘引栽培のトマトとは違い、高い軒高を必要とせず、栽培環境を整えられる空間ということでD-1ハウスを選ばせていただきました。
1作目は課題が多かったですが、2作目以降は思い通りの環境が実現できていて、収量で10aあたり8トンは十分に狙える状況になっています。
使用していて、コストパフォーマンスとして優れている印象です。

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エアロビートは栽培管理者の味方

イチゴのハウスは2棟あり、それを1台で管理できるコンピュータが欲しいということで環境制御システム「エアロビート」を選ばせていただきました。
地上部の環境制御だけでなく、潅水制御システム「アクアビート」と連動することで、地上部の環境も1つのコンピュータで見ることができ、栽培管理者にとって使い勝手が良いと思います。

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アクアビートはシンプルで使いやすい

エアロビートと合わせて使うことで、1つのコンピュータで管理できる点で迷いなく選択しました。
複数の数字を見ながらでは、細かな確認の抜け漏れが出てしまう恐れがあります。
アクアビートは使い方もシンプル、系統も潅水方法によって細かく分けることができ、何も問題なく使用できています。
導入コストとしても高いものではないと個人的には認識しています。

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自分たちのファンをいかに作るか

農業でも重油や資材をはじめ、価格が年々高騰している一方、農作物の価格は数十年と変わっていない現状です。
普通に経営をしていても成り立たなくなるかなと、大きな根幹の課題を感じています。

私たちは、ある程度エリアとターゲットを絞って展開している中で、
これからは今よりも消費者の近くで農業をして自分たちのファンを作ることで、価格勝負にならない経営を目指したいと思っています。
今後は観光用のイチゴ園も開設したいと考えています。

これからの農業のキーワードは「循環」

1つは「輪」つまり循環、地域の方々や環境問題などを意識した農業です。
例えば、トマトで使用した培地を他の畑で使用する、捨てられてしまう作物を加工して消費者へ届けるなど、
循環して有効活用ができる農業に取り組んでいきたいと考えています。

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イノチオは痒い所に手が届く企業

イノチオと出会いのきっかけは、ビニールハウスを建設する際の相談でした。
施設園芸にはビニールハウスだけでなく、付帯設備含めてさまざまな機械やシステム関係が必要不可欠です。
その中で、私たちがやりたい農業をしっかりヒアリングして、知り得ない情報を提供していただいたことは、ありがたかったと感じています。

実際に農業を経営するとなると、ハウスを建てて終わりではありません。
栽培や販売など幅広い知識が必要です。
イノチオは自社でも農業経営・栽培をしているので、生産者が困っている痒いところに手が届くサポートを今後も期待しています。

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コラム:うれしおトマト・うれしおイチゴ

東馬場農園で栽培している「うれしおトマト」「うれしおイチゴ」は、会社のコピーでもある「嬉しいおいしいを 農場から食卓へ」から“うれしお”を取ってネーミングしています。
また、栽培している塩田は地下水に塩分を含んでおり、その水を使って栽培しているという意味を込めています。

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