自動防除・潅水システム「マスプレー」を導入して、防除作業の省力化に成功したKさんへ取材しました。ビニールハウス内は栽培管理が行き届き、おいしそうなイチゴがたくさん実っていました。約40年に渡り続けるイチゴ栽培へのこだわりと、マスプレー導入により実現した栽培への効果について伺いました。
自動防除・潅水システム「マスプレー」を知る
イノチオの栽培システム導入リフォームを知る
所在地等
愛知県豊川市
栽培作物
イチゴ(とちおとめ)

「とちおとめ」にこだわって栽培

愛知県豊川市でイチゴ栽培を約40年営んでいます。今は栽培品種を「とちおとめ」に絞り、栽培総面積約26aで年間約17000株を栽培しています。豊川という地域は、温暖な気候に恵まれて、花き・野菜・果物と栽培品種が多岐に渡っています。

イチゴ栽培での環境制御

環境制御は、日射比例制御を導入した自動給液、炭酸ガス発生器と濃度センサーを使用しています。自動給液は、日射量に合わせて調整しています。また日射量を基に、夕方の加温を日没後20分~60分ほど自動調整で行っています。早朝には段階的に温度を上げて加温することで株に対して良い影響を与えられると感じています。
炭酸ガス濃度センサーと合せて炭酸ガス発生器を使用することで、作物が必要な時間帯に適切な濃度で無駄のない炭酸ガス施用ができます。

マスプレーで消毒作業の省力化に成功

マスプレーを導入したきっかけは、防除作業の労力と時間の削減のためです。例えば、イチゴの高設栽培で手掛けによる防除をする場合だと2時間かかるところが、自動のマスプレーを使えばわずか45分程度で作業が終わります。
私の場合、マスプレーを導入している3カ所の計26aであれば3時間程度で消毒作業が終わります。防除作業を頻繁に行う人であれば、かなりの省力化が期待できます。以前は、出荷を終えて帰ってきた日中に汗を流しながら防除を行っていたことを思うと、自動で作業をしてくれるマスプレーには助かっています。

一番大切なのは、自分が栽培を楽しむこと!

過去の勉強会の資料などを読み漁って日々試行錯誤していますが、栽培で一番大切なのは自分が楽しむことです。楽しむからこそ、作物の変化に気づき、栽培に工夫が生まれます。9月は防除や天敵でダニを抑える、10月はうどんこ病、真冬であれば灰色かび病、夏であれば炭疽病、寒くなりはじめると草勢維持のために電照と炭酸ガス濃度管理と温度調整で栽培を管理します。季節ごとの栽培サイクルの中で起きることを想定していかに対策していくかが重要です。
また、環境制御機器を導入するだけで、栽培が上手くいくわけではありません。作物の状態や変化を目で見て判断できなければ、数値に惑わされてしまい良い作物は作れません。

 

イチゴ栽培の栽培管理

イチゴ栽培では炭酸ガス濃度と温度管理が大切になります。
イノチオアグリでは、自社製品、他社製品問わず、環境制御機器を各種取り扱っております。お気軽にご相談ください。
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「D-1」は、イノチオオリジナル設計の丸屋根型ビニールハウスです。
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